ストーリー
俺は警察官。ある日、殺人鬼スレッジハンマーキラーを追っていて、そいつの大槌で頭を砕かれる。生還したが、以前の俺ではない。外傷性の鬱病を煩い、唐突な凶暴性と強迫的自殺願望に悩む。俺は殺したい。俺は死にたい。できれば巨大なハンマーで手足を砕かれ、全身を平にされたい。四肢と首を切り落としてもらうのもいい。俺は誰かの強大な力を求めてレザーの衣装に身を包み、俺を叩いたような大きな金槌を持ち、夜の街に出る。が、俺は悪をことごとく潰してしまう。脳の破壊と圧縮が俺に新たな力を与えてる。相手を殺さないよう俺自身を押しとどめるのが大変だ。俺は全てが憎い。自分の中の正義すらも。愛情すらも。早く死なないと、自分が爆発しそうだ。俺より強い悪を求めて、俺は今日も夜の街に出る。
企画意図
い暴力と恐怖が時に人を強く惹き付けるのは何故でしょう?暴力がより強い暴力を呼び、恐怖がより凄まじい恐怖を求めるのは実際にもこの世でありふれた現象で、この男だけの悲劇ではありません。この恐ろしくも可哀想な男を止めるのは死以外にないのでしょうか?それに答えが出るか、強烈な暴力死が訪れるまで、怪人ハンマーヘッドはとことん暴れ、痛めつけ、傷ついていきます。
企画概要
原案 |
舞城王太郎 |
脚本 |
ぬるい愛情はハンマーヘッドを止められません。彼を惹き付けるのはとことん激しいものだけなのです。それも彼が潰しても壊しても蘇るような強靭な・・。 |
企画 |
リアルコーヒー・エンターテイメント |